SDGsアワード優秀賞記念 特設ページ

SDGsアワード

昨年2022年、神奈川大学ではSDGsアワードが開催されました。 神奈川大学に所属するサークルなどが持続可能な社会に 向けた取り組みについてポスターを作成し、発表を行い ました。このページでは優秀賞を記念して、宇宙エレ ベーターとSDGsについて解説します。

KUSEPとSDGs

宇宙エレベーターだけでなく、私たち KUSEPもSDGsと関わりがあります。 私たちはものづくりサークルとして 普段から様々な部品を扱っています。 中には再利用可能な部品もあり、私た ちは積極的に再利用しています。

3つのアイコン

一見宇宙エレベーターとは関係ないようにみえますが、 どれも宇宙エレベーターと関わりの深いアイコンです。

SDGs7番

現在主流な宇宙へ行く手段であるロケットは、重量の大半を燃料が占めています。しかし、 宇宙エレベーターはロケットなどと違い電気で動きます。そのため、外部からの給電などの手法を採ることが出来、 重量を減らすことが出来ます。機体重量が少ない分宇宙にでるまでのエ ネルギーがロケットなどに比べ少ないことも魅力のひとつです。また、 ソーラーパネルを使った電力発電についても注目がされています。宇宙エ レベーターにソーラーパネルを取り付ければ、宇宙空間で運用するという 特徴から地上と違い天候を気にせず、より太陽に近い位置で発電ができます 。このソーラーパネルで発電した電力を昇降機に送電したり、この発電の 余剰分を地上に送電し、人々が使う分の電気を賄えればエネルギー問題が解決します。

SDGs9番

宇宙エレベーターには地上発着点のアース・ポートや静止 軌道上にある最大級の駅静止軌道ステーションなど様々な 施設が存在します。これらのメイン施設の他に重要な施設 として火星重力センター、月重力センターが挙げられます。 火星や月と同じ重力環境になるこれらの施設ではそれぞれ の環境を活かした実験や研究が行えます。それだけでなく 静止軌道よりも宇宙側に惑星探査や新たな資源発掘のため の施設を建設することもできます。また、一定の高さから宇宙船 を投げると、ハンマー投げと同じ様に簡単に地球の重力か ら外に出られます。これは地上から探索機などを出すより もはるかに小さいエネルギーで済み、今後の宇宙開発が一 段と楽になります。

SDGs12番

今宇宙ではスペースデブリが問題になっています。ロケッ トの発射の際に分離されたパーツや、役目を終えた人工衛 星などが宇宙空間を漂うゴミとして問題になっています。 しかし、宇宙エレベーターはゴミを出さずに何度でも運用 できます。パーツを分離せずとも宇宙空間に発射できます。 もし故障したり、役目を終えることになっても地上に戻す ことで宇宙に放置されることを防ぎます。作って終わりで はなく、責任のある使い方ができるのが宇宙エレベーターの 利点と言えます。

私たち宇宙エレベータープロジェクトは 今後も持続可能な社会に向けた取り組みを続けていきます